■裸ツインテ少女■ 初心者の皆様へ -重要- (購入後、組み立てるまでの間に放置する前に。)


この度は「遺伝子の舟 on-3D」のガレージキットをご購入いただきありがとうございました。

裸ツインテ少女の原型を作った、私、南条飛鳥はガレージキット作り頒布しているものの、いわゆる造形の専門家ではありません。
WFに参加なさっているディーラーの皆さんに比べられてしまうと、大変不甲斐なく思うのですがアマチュアの造形師としても
知識や経験値が他のアマチュア造形師の皆さんの足元にもおよんでい居ない可能性があります。

しかしながら「遺伝子の舟 on-3D」のキットをご購入して頂いた皆さんに、少しでも多くの方に組み上げて仕上がった状態で楽しんでいただきたく、、
専門家の指南には及ばないまでも、初心者の皆さんの助けになればと、今回の様なページを用意させていただく事にしました。
一人でも多くの方がキットを組み上げて、その組みあがった「姿」を楽しんで頂きたい。
そこにたどりつく為に、このページが少しでも助けになれば幸いです。



では、すぐに組み立てるにしろ、まとまった時間が取れる機会が見つかるまで放置するにしろ、まずは購入したキットを洗浄をしましょう。


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●すぐに組み立てなくても、なるべく早めにキットのパーツ表面に付いている「剥離剤」を洗浄して落としておきましよう。

皆さんが購入されたは品物は「レジンキャスト」と言う素材で出来た「ガレージキット」のと言う、少量生産された組み立てキットです。

これは「シリコンゴム」と呼ばれる材質で作られた型の中に、前途の「レジンキャスト」をシリコンゴムに流し込み、、
複製品(皆さんの手にしているキット)を製作します。(レジンは元々は2種の液状の物で、その2種を混ぜ合わせる事によってプラスチックの様に硬化します。)

ここからが重要なのですが、この複製品を作る時、型にレジンを流し込む時に、ゴム型に硬化した複製品が張り付かないように
油の様な幕を作る「
剥離剤」が吹き付けれます。

どのガレージキットでも多かれ少なかれ、必ず「剥離剤」はゴム型に吹き付けられます。


つまりレジンを流し込んで出来上がった「複製品(キット)の表面には必ず「剥離剤」がくっ付いていいる」と言う事になります。

当分作らない-- と、キットを袋のまま放置する前に、なるべく早い時期にキットのパーツ全ての洗浄する事をお勧めします。

レジンキットの
表面に残したまま剥離剤を放置すると、やがてレジンの素材そのものに染み込んで剥がれなくなります。
剥離剤がしみこむと、場合によるとキットから油質のような物が染み出るようになり滑りやすくなります。
カッターなどで工作するのに非常に危険になります。
また、高い確率で、食いつきのよいとされるラッカー塗料による塗装ですら塗乾燥後にパリパリと剥がれると言う状態に陥りやすくなります。

キットの洗浄を行わずに放置すると以上のようなデメリットがありますので、出来ればパーツチェックのついでに洗浄作業を行うことを
お勧めします。

また、余談ですが、特に個人の手流しによる抜きは剥離剤が多目に吹き付けられる傾向にあり、購入後、早め洗浄に心がけるよう注意が必要です。
(今回の「裸ツインテ」は業者抜きではありますが。)
個人が作るゴム型は作成作業に大変な時間がかかる為に、型の破損のリスクをなるべく避ける為に、よほど慣れている人は意外は用心に剥離剤を
多く吹き付けてしまいまいがちです。これは個人で複製する人間として、いかんともしがたい心理ですので、購入者側がその辺を理解して対応するよう
注意したい所です。(お互いの幸せの為にも(笑))


キットの洗浄の仕方は簡単です。
バケツなどを利用して中性洗剤をぬるま湯に入れて、使い古しの歯ブラシなどこすり洗いをしてください。
(洗剤はふつうに食器など洗う物で結構です。また量についてですが、普通の油物の食事をした後の食器などを
きれいに洗い流せる程度を基準とすれば問題ないと思います。こびりつきが心配なら中性洗剤を少し多めに。)
特に口のモールドのような細かいへこみ、細かいディティール、溝、などがあるところは剥離剤が残りがちですので歯ブラシでしっかり落としてください。
そして水(ぬるま湯)での洗い流しをしっかりとしてください。あとは水分が飛ぶまで普通に自然乾燥させればOKです。
また、レジン洗浄専用とされている「レジンクリーナー」も使用後、乾燥させたら改めて水洗いをしたほうが良いようです。

ここまでしておけば、すぐにキットを組み立てないとしても、いずれ時間が出来たとき、気が向いた時に
塗装や組み立ても、安心して作業が出来るはずです。

また、洗浄したパーツ類は購入時に買った袋に戻すと、袋の内部に残っている剥離剤が再度パーツについてしまうので、
せっかくの洗浄も台無しになってしまいます。

改めて
チャック付の透明袋などに入れて保管してください。(100円均一などで買える物が便利です。)
中身が判りづらくなりますが最悪コンビニなどのレジ袋などでもよいですから新しく用意した別の袋に入れて保存してください。


ガレージキットと言うものは決して安いものではありません。
よく判らないまま放置をして、せっかく買ったキットを台無しにしない様にしないよう気をつけたいものです。

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-追記-

剥離剤が落とせない最終手段として、荒めのサンドペーパーでガシガシ荒らして、その上に強力なサフェーサーを吹いて
更にその上から白で塗装して塗装の下地にする方法もあります。
ただし、荒めのサンドペーパーはキットの細かいディティールをそぎとって変形しさせてしまう事にもなりかねませんのであまりお勧めは出来ません。

GK用のサフェーサーは「ソフト99」、またはボークスの「GK用サフェーサー」などが定番のようです。
また、近年サフェ−サーは各ホビーメーカーから多様な種類が発売されるようになっており、透明なサフェーサーなどもあるようです。
もしかしたらかなり有用かもしれません。


(…それでも駄目な場合の最終手段として自分で塗装が必要なパーツだけ複製する荒技があります。)

何にせよホビーは、なるべく楽に楽しみたい物ですね。 最初のちょっとした手間だけで後にかかる労力が軽減されます。



文責−南条飛鳥